間違いだらけのネイチャーアクアリウム

地方在住で何も知らないズブの素人が、見よう見まねで始めたネイチャーアクアリウムについてのブログ。

こんにちは、水瓶です。
 
さて、水槽セットを買って帰ると、
嫁の非難の目線に耐えつつ、
さっそくセッティングをはじめました。

そしてできたのがこれです。

IMG_1931
 
ダサい。
ダサすぎる。

砂利もメダカ用のピンク砂利だし、
前景草がないので樹脂製のアクセサリーだし、
なぜかテラリウム用のドラセナを入れてるし、
なんかもおって感じですが、
しかし問題はそこではありません。

絶対やってはいけないことをやってますね。
それは、まだ水もできていないのに、
生体を入れてしまったということです。

かわいそうなラミーノーズたち。

当時の僕はこんな基本も知りませんでした。

水槽作っていきなり魚を入れてはいけない。
なぜなら、まっさらに作った水では、
バクテリアが機能していないからです。

バクテリアが機能していないと、
水が浄化できません。

水が浄化できないと、
魚があっというまに死ぬか、
白点病などの病気になります。

まず魚は餌を食べれば糞尿をします。

糞尿はアンモニアで激しく有毒なので、
なんとかしないと超危険です。

これを何とかしてくれるのが硝化バクテリア。
アンモニアを亜硝酸に変えてくれます。

でも、亜硝酸もやはり有毒で危険なので、
これを今度は硝酸塩に変えてもらいます。

硝酸塩も有毒ではありますが多少はマシなので、
最低限ここまでバクテリアが育てば、
水槽に生体が住めるようになるわけです。

たまった硝酸塩は水換えをして排出し、
新しい水をいれることで対応します。

水草(特に有茎草)がたくさん入っていれば、
水草が硝酸塩を吸収してくれるので、
水換えもほとんどしなくてすむようになります。
 
 さて、この時の僕はこういった仕組みをほとんど理解せず、
「分解には微生物が要る」程度の知識しかありませんでした。

 そこで、このバクテリアを繁殖させるアクア用品を投入したわけです。









これですぐ、水槽内にうじゃうじゃバクテリアが湧いて、
さっそく糞尿も残り餌も分解してくれるだろうと楽観し、
どーっと投入したのですが、そこで何が起こったかというと
真っ白に水が濁ってしまいました(写真もまだ少し濁ってます)。

あらら?これはどういうこと?
ということで、さらにこれを入れたりしましたが、
なかなか透明にはなりません。


NEWピュアW 120cc
ジェックス
2003-11-26


とにかくケミカルで何でも解決しようとしていました。
これではうまくいかないのは当たり前です。

今思えば、投入しすぎてバクテリアが増えすぎ、
一気に死んでしまい、それが白濁になっていたのだと思います。

ケミカルでとりあえず生体のアンモニアはしのげますが、
焦って魚を入れなければそもそも必要ないのです。

底砂とフィルターとヒーターをセットし、
水草を植え、カルキ抜きを入れた水を張ったら、
あとはそのまま一週間、水を回し続けます。

すると、空気中のバクテリアが水の中に入り、
フィルターや底砂にも住み始めます。

そこからまずはパイロットフィッシュと呼ばれる
水の汚れに強くて、安価な魚(アカヒレなど)を入れて、
水質チェックしながら様子を見ます。

テトラ (Tetra) テスト 6 in 1 試験紙
スペクトラム ブランズ ジャパン
2010-11-29



これできちんと硝酸塩が増えてくるのを確認できれば、
硝化バクテリアが働き出したことがわかるので、
本命の生体を少しずつ入れていく、というのが
特に最初に水槽では必要不可欠な段取りになってきます。

一度、水槽の水ができてしまえば、
バクテリアが住み着いていますから、
次の水槽は楽ですね。

その水を種に、次の水を作ればいいわけですから、
ものの1日ほどで完了してしまいます。
しかし、最初だけはそうはいきません。

なのに、だいたい初心者は最初にやってくるこの大きな壁で
躓いてしまうのではないでしょうか。

僕の場合は、ラミー全部があっという間に白点病になり、
わずか一ヶ月でエビ以外全滅してしまいました。
次に投入したベタも病気になり、やはり死んでしまいました。

特にベタの死はショックでした。

子どもたちが「トットテルリ」と
勝手にかわいい名前をつけてくれたものだから、
情が移ってしまったのです。

この段階にきてやっと自分の無知を反省し、
経験者ではなく何も知らないズブの素人なのだと
思い知ったのでした。 
 

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こんにちは水瓶です。

地方在住の人間にとって、
ホームセンターは生活必需品ですよね。

僕の住む東海地区でも、たくさんのホームセンターがあります。

カーマ、コメリ、カインズホーム、バロー、
ケーヨーデイツー、コーナン、ユーホームなどなど。
もちろんイオンの中にもありますね。

都市に住む人が見たら、度肝を抜かれるだろうほどの
広大な面積のホームセンター(HC)が各所にあります。

一回の買い物で、大物小物問わずどかっと買い込んで、
軽ワゴンやミニバンに積み込んで帰る便利さは、
一度知ってしまうと手放せないものです。

ホームセンターはそれこそ何でも売ってますが、
ペットやペット商品を扱っているお店もよくあります。
しかし、熱帯魚ショップとなると限られてきます。

僕の住んでいる地区でも、HCはたくさんありますが
熱帯魚を扱っているお店は1件しかありません。

なので、たまたまそんなお店に遭遇すると、
多少なりとも興味のある人は「おっ」と思うでしょう。

私も、学生時代に熱帯魚飼育の経験が少しあったので、
ついふらっと水槽を見てしまったのが運の尽きでした。
ネオンテトラにグラミーにエンジェルフィッシュにグッピー。

きれいな魚たちを見ていると、
ついつい頭の中でシミュレーションが始まってしまうのです。
あのへんの台に水槽載せてみようかな〜とか。

ちょっと待って下さい。
実際、水槽はものすごく重いです。

1リットル=1キロで計算すると、
45センチ規格水槽だって、26リットルは入ります。
水槽含めて30キロです。

小学生一人分、お米一袋分ですから結構な重さですよね。

そんな重量物を、今あるカラーボックスやローボードみたいに
へなへなの台の上に載せようなんていう、
行き当たりばったり感が既に危険満載なのですが、
本人はもちろんそんなこと知りません。

怖いのはむしろ、嫁のダメ出しなので、
嫁が受け入れられる大きさの水槽はないかなと、
ふらふら水槽コーナーを見に行きますと、
驚くほどのやすさでセット販売されていました。

とりわけ安くて驚くのがHCに君臨する有名なペット商品ブランド
GEXの製品です。
過去、少しでも経験があると、いくらデフレとはいえ、
この価格破壊は尋常じゃないと思うはずです。

例えば僕が買ったのはこれでした。



アマゾンで約2800円、HCでも5000円弱ですよ。
ガラス水槽、ガラスぶた、外掛けフィルター、マット、
カルキ抜きがセットでこの値段。

あり得んと思いました。

あとはLEDのライト、ヒーター、砂利を買えば始められてしまいます。
僕は1万円の予算で考えていたので、
LEDにしたけど、蛍光灯ならもっと安いのがあります。



何で、これだけ一気に揃えられたのか。
それはズバリ、このパッケージのせいです。

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そっか〜、このセットでこんな素敵な水槽ができるんだ〜!
と疑いもなく信じてしまったからです。
しかし、あくまでこれはイメージ写真なんです。

この写真、よく見ると照明すらないですよね。
照明がなくて水草育つわけがありません。
しかもちょっとやそっとの光量ではダメなのです。

水槽の上が全部照明で埋まるくらいか、
ものすごく高い高性能な照明を使わなければ、
こんな写真のような水草の状態にはなりません。

しかも強い照明だけではダメで、
CO2の添加も不可欠です。

さらにさらに、砂利じゃなくソイルという、
水草用に作られた肥料入りの土じゃなきゃ、
初心者はまずうまくいきません。

さらにさらに気づかないのは、
この写真の中で使われている水草の多くは、
まずHCのペットコーナーでは売ってません。

HCでは金魚で使うカボンバとかマツモとか
せいぜいアマゾンソードとかインディゴ・ロタラくらいしか売ってません。
特に困るのが前景草です。
HCでは芝生のように綺麗に床を這うような水草(前景草)は売ってません。

HCどころか熱帯魚専門ショップですら扱っていないことが多いです。
レイアウト水槽用の水草が揃っているのは、
都市部のネイチャーアクアリウムを提唱しているショップくらいです。

地方の人間が手に入れるには通販しかないのが現状です。
そうやって手に入れても、光、CO2,ソイルの三種の神器がなければ、
絶対こんな風にはなりません。

でも、当時の私はそんなこともちろん知りません。
なので、すっかり夢を見ながらワクワクして
水槽セットを買って帰ったのでした。

あろうことか、魚も一緒に買って(Oh No!)。
 

はじめまして、水瓶です。

久々に水槽を買おうと思ったのは、
2013年5月の連休のことでした。

そしてできた水槽がこんなのでした。

 IMG_1931


10年以上前に熱帯魚を飼っただけの知識で作った45センチワイド水槽です。
ちなみに、ここに写っているラミーノーズは1ヶ月以内に全て☆化しました。

さて、それから紆余曲折を経て1年、立ち上げた60センチ規格水槽がこれです。 

IMG_7130


ずいぶん変わりましたよね。
まあ、これでもまだ初心者を抜けだしたかな、位のレベルですが。

しかしここまで、かなり苦労しました。
相当失敗もしました。
水草も枯らしてしまいましたし、生体も死なせてしまいました。

近所にはホームセンターのペットコーナーがあるだけで、
専門の熱帯魚ショップもなく、
質問できる先輩もいませんでしたので、
頼りはもっぱら本とインターネットしかありませんでした。

そもそも、きれいな水槽を作ることが、
これほど難しいということさえ知りませんでしたから、
最初はなんでうまくいかないのか、首をひねることばかりでした。

まさに間違ってばかりでした。

自分がやりたいと思っていることが、
ネイチャーアクアリウムとか、
水草レイアウト水槽と呼ぶことすら知りませんでした。

もちろんADAの存在も知りませんでした。

ネットで多くの方々が失敗談も含め、情報を発信してくださったおかげで、
ようやく知識も身につき、
今は3つの水槽で様々な水景と熱帯魚飼育を楽しめるようになりました。

地方に住み、周囲にアクアリウムをしている人もおらず、
たまたまホームセンターで見つけたきれいなパッケージ(罠)に惹かれ、
徒手空拳で水草レイアウト水槽を始めようと思っている方のために、
こんなブログを立ち上げてみました。

自分の重ねた失敗や間違いが、少しでも役に立てば幸いです。

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